SHOOT BOXING2016 act.1 公式サイト
2016年2月13日(土) 後楽園ホール
出場選手 氏名 / 段・級 / カテゴリー・階級 / 戦績
末廣 智明 / 弐段 / スーパーフェザー級(-60.0kg)
対戦相手:村田 聖明 / シュートボクシング スーパーフェザー級2位
戦績9戦8勝1敗、シュートボクシングの創始者・シーザー武志同協会長の息子であり、長身(175cm)から繰り出す伸びのある右ストレートを得意とする。
試合展開:
外部からの参戦に対しオープンな姿勢を貫いているシュートボクシング(以下、SB)。打撃に加え、投げ技が認められ、空道では禁止されている立ち関節技まで許容される。末廣も以前参戦し、いきなり当時のチャンピオン及川選手と対戦し後一歩まで追い詰めた経験がある(判定負け)。
とは言え、今伸び盛りのホープを相手に厳しい試合になることが予想されていた。
体調不良もあり、練習量は普段のレベルには追い付かないまま、当日を迎えた末廣。
しかも試合スタンバイが17時なのに、会場入り出来たのが16時20分。これがアウェイの洗礼か? と思われたが、相手の村田選手も隣にいたので、単に主催者都合のようだ。
1R、短いアップが逆に奏功したか末廣がジャブ、右ロー、左ミドル、前蹴りで先手を取る。詰められても組んでSBの選手は余り使わないムエタイ流の崩しで潰していく。
2R、村田が圧力を強め、蹴られても前に出て得意のパンチを振るう。被弾したくない末廣は前蹴りとカウンターのジャブ、フックでいなしながら試合をコントロール。足払いや胴タックル風の組みで投げて流れを作らせない。中盤から村田は鼻血を出し、苦しそうな表情も見られるが、前進は止めない。
3R、劣勢を感じたか、村田も必死で前に出てパンチの当たる距離で闘おうとする。しかし、末廣のフェイントを混ぜた前蹴りとフットワーク、そして組んでの崩しに阻まれる展開。末廣はSBでポイントになる首投げも狙うが、巻き込み気味に同体で崩れたため惜しくもポイントにはならず。退がりながらではあるが、ボディーブローも絡めて攻撃を散らせた末廣、徐々に村田の前進する足にも鈍りが見られた状況で試合終了。
SB特別ルールのため、判定で決着しなければ無制限に延長ラウンドが続く。
当然、長引けば長引くほど若い村田のほうが有利。末廣もセコンドも延長は覚悟の上。すぐ行けるように緊張感を保ちながら判定を聞いた。
結果、ジャッジ3者のうち2者が末廣を支持、1者がドローのため、2-0の判定勝ちを収めた。
10月に続き、連勝の末廣。次のリングは決まっていないが、いい内容での勝ちが続けば自ずとオファーも増えるだろう。
得意の足技・首相撲の練習に励み、刀を研いで大舞台を待つ。