飯村vsテワリットノーイ!元ラジャ王者に惜しくもドロー!
2006.10.8 オーエンジャイ
2006年10月8日(日)、綾瀬オーエンジャイにて在日タイ人のイベントが行われ、数試合のムエタイマッチ(オーエンジャイルール)が組まれた。
その中に飯村先生対テワリットノーイ(元ラジャダムナンJr.フェザー級王者)、そして吉祥寺道場とも縁の深い、大野さん対チューティン(元ラジャダムナン2階級王者) が含まれている。
先に登場したのは飯村先生。恒例のマスクマンズ先導の入場だが、今回は本人はノーマスク。テワリットノーイは、ガウンを片方の肩に引っ掛けて、満面の笑顔で踊りながら入場。余裕が感じられる。
ワイクーの後、いよいよゴング。定石どおり、ミドルの探りあいから、テワリットノーイはムエタイ選手の中では圧倒的なKO率を誇ったパンチも振ってくる。ミドル合戦はやや先生優位か。徐々にテワリットノーイの余裕の表情が強張ってくる。
2Rに入ると突然テワリットノーイが猛然と襲い掛かる。もらえば16オンスでも危ない、と観客にもわかる右を、すれすれでかわす先生。いきなりの「本気」モードに、先生もセコンドも若干の動揺が感じられるが、こちらも百戦錬磨揃い。すぐに体勢を立て直すと、攻撃をかわしてのミドル、右ストレートのフェイントからの前蹴りなど、「ムエタイ」でテワリットノーイを翻弄していく。
前回のヨーユット戦では、演武のように投げられていた首相撲でも、逆に転ばしたり崩して膝を入れたりと対応万全。対照的に、焦りに加えて、おそらく練習不足から来るスタミナ切れが傍目にも明らかなテワリットノーイ。
勝負は3Rに持ち越され、スタミナが切れながらも要所で強い反撃を見せるテワリットノーイと、こちらもやや疲れが見えたか、詰められない先生という展開で、試合終了のゴング。
レフェリーの判定はドロー。3Rにもう少し有効打があれば、という思いもあるが、手応え充分な試合となった。
(一部から「前日12時ごろまで飲んでなければ勝ってたのに」という声も・笑)
大野さんとチューティンの試合は、予想通りの技術戦となるが、日本人相手なら、むしろ得意な展開であるはずの前蹴り、ミドルの蹴りあいや首相撲で、チューティンが一歩上を行く展開が3Rまで続き、判定ももちろんチューティンに上がる。ムエタイの壁の高さを感じる一戦となった。